役員不再任の場合の残存任期役員報酬の損害賠償請求ができますか？

2017年10月12日 2024年11月5日

弁護士土屋勝裕

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役員に再任されなかった場合に残存任期の役員報酬の損害賠償請求ができますか？
参考：判例
参考：会社法

役員に再任されなかった場合に残存任期の役員報酬の損害賠償請求ができますか？

役員不再任の場合の残存任期役員報酬の損害賠償請求ですが、これは、会社法の類推適用により可能との裁判例があります。

不当に再任してもらえないことにより実質的に役員を解任されることもよくありますので、これにより損害賠償請求が可能ということとなります。

不当な取り扱いを受けても諦める必要はありません。

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参考：判例

【裁判年月日等】

平成２７年６月２９日／東京地方裁判所／民事第８部／判決／平成２５年（ワ）１７５３４号

【要旨】

1.取締役の任期を短縮する旨の定款変更がなされた場合、変更後の任期によれば既に取締役の任期が満了している者は、定款変更の効力発生時において取締役から当然に退任したことになる。

2.任期を短縮する旨の定款変更により本来の任期前に取締役から退任させられ、その後、再任されなかった者は、会社が再任しなかったことについて正当な理由がある場合を除き、会社に対し、会社法３３９条２項の類推適用により、再任されなかったことによって生じた損害の賠償を請求することができる（不再任に正当な理由があるとは認められないが、本来の任期の終期までの５年５か月以上にわたり会社の経営状況や取締役の職務内容に変化が全くないとは考え難いとして、報酬の２年分が損害額として認められた事例）。

（略）

役員に再任されなかった場合に残存任期の役員報酬の損害賠償請求ができますか？

参考：判例

参考：会社法

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